フルフォニー

FULLPHONY

『フルフォニー』は長い間、温められていました。この蓮沼執太フィルと2017年に公募で集まった10人の演奏家による合奏曲は、2018年夏にすみだトリフォニーホールで初演され、2019年春にスタジオ・レコーディングされました。その後も、フジロックフェスティバル、日比谷野外大音楽堂『日比谷、時が奏でる』の舞台で演奏されていき、時の経過と共に、この楽曲が僕たちの音楽として身体化されていきました。

『フルフォニー』をリリースしたいと思った時、最初に音楽がビジュアルとして浮かんだ景色は、横尾忠則さんが1970年代初頭に2年間に渡って日本各地を旅をしながら風景画を制作された「日本原景旅行」シリーズでした。そのシリーズから「大沼と駒ケ丘」という作品を選ばせていただき、横尾さん自身にアートワークまで手がけていただきました。この北海道の自然、駒ケ岳が夕日のような光に照らされていながらも、青空が広がり、大沼には蓮の花が咲き、魚が跳ねていたり、白鳥が泳いでいます。緑豊かなほとりには、果樹があり、花が咲いて、鳥や虫が自然に生きている。描写されているそれぞれの生物や非生物が共生しているように感じます。

8月26日に配信でリリースされ、10月28日にCD、そしてLPのレコード盤でリリースされます。さあ、ここには共創と協奏がつまっています。元気に感応しながら生きよう。

蓮沼執太

蓮沼執太フルフィル × アートワーク横尾忠則!
総勢26名による現代版ポップオーケストラ集大成。
この夏に贈る、それぞれの個性で彩られた鮮やかな合奏協奏曲。

音楽家・アーティストの蓮沼執太がコンダクトする現代版フィルハーモニック・ ポップ・オーケストラ“蓮沼執太フィル”のメンバーに加え、2017年に実施したオーディションから選ばれた10名が加わり、総勢26名による“蓮沼執太フルフィル”による新作アルバム『フルフォニー』を、2020年夏に発売する。
 
今作は、2018年すみだトリフォニーホールで初演され、フジロックフェスティバル2019、日比谷野外大音楽堂など数多くのライブの現場で演奏されてきた、お馴染みの楽曲がついに音源化。

全10曲が収録されたこのアルバムのリード曲(M1)「windandwindows」。風通しの良い楽曲は、一聴した瞬間に「蓮沼執太フィル印」とわかるような印象的なメロディー。そして、4楽章で構成されるオーケストレーション(M2~5)「FULLPHONY」。演奏者の呼吸を整えるようなアンビエント楽曲(M2)から幕が開き、横尾忠則によるアートワークのような壮大な景色が見えてくる(M3)、一転してミニマルなリズムがタイトに刻まれる(M4)を経て、オーケストラの熱量が頂点となる最終楽章(M5)。アルバム後半(M7 ~M10)は、原曲の印象的なフレーズを残しつつ、全曲異なるアプローチによる蓮沼執太自身によるリミックスを収録。

生演奏による豊かなオーケストレーション、エレクトロニクスの要素も含めたリミックスによる今アルバムは、先鋭的なサウンドトラック集に仕上がっている。

インフォメーション

[Digital]
2020.8.12 (⽔) 先⾏配信「windandwindows」
2020.8.26 (⽔) Digital Album『フルフォニー』
デジタル

[Physical]
2020.10.28 (⽔)

CD『フルフォニー』
POCS-23007
定価:税抜 2,545円 税込 2,800円
CD

Vinyl『フルフォニー』
PPP-2001
定価:税抜 4,546円 税込 5,000円
*本サイトのみ取り扱い・一般流通の予定はありません
Vinyl

ArtWork:横尾忠則
Label:Caroline International japan

Track list
M1 windandwindows
FULLPHONY
M2 Ⅰ. Difference
M3 Ⅱ. Greeting
M4 III. Gush
M5 Ⅳ. Faces
M6 windandwindows remix
FULLPHONY remixes
M7 Ⅰ. Creep
M8 Ⅱ. Poly
M9 III. Crystallize
M10 Ⅳ. Pass